病気/感染症/ワクチン

中国に旅行するなら感染症に気をつけよう

2020年2月25日

中国

中国の気候は国土が広大であるため気候も東西南北で全く違います。しかし、中国奥地をのぞけば基本的に温帯気候です。その為北京や上海の大都市を含んだ中国全域では4~9月の春から秋にかけて赤痢や食中毒などの消化器系感染症とA型肝炎が発生しています。その他に破傷風や狂犬病などの感染症が発生していますが季節には関係ありません。

 

感染症流行状況

食べ物、水から感染する病気

食中毒、A型肝炎、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、寄生虫疾患、腸チフス、パラチフス、ジアルジア症

虫が媒介する病気

マラリア、デング熱、チクングニア熱、日本脳炎

その他の疾患

鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)、狂犬病、B型肝炎、エイズ、破傷風、住血吸虫症

 

〈現在の感染症情報〉

中国では新型コロナウイルスが大量発生しています。鳥インフルエンザ(H7N9)の患者が発生しています。中国に滞在する方は今後の情報に注意して、手洗いや咳エチケットを心がけてください。また、鳥や動物に直接触ったり、病気の鳥や動物に近寄ったりしないようにしましょう。入国時に発熱、咳、喉の痛みなどの症状があり場合は検疫所にご相談ください。

旅行中も体調管理が重要です

中国には様々な感染症や風土病があります。一般の観光地や市内で観光しているだけなら、体調を整えておくだけでも病気が予防できます。旅先ではどうしても食べすぎ食べ過ぎ旅の疲れなどで気づかないうちに身体の抵抗力が落ちてしまいます。このような時に身体に病原菌が入ると簡単に病気になってします。

予防法

注意したい食べ物
〈生野菜〉

市場や屋台などでハエがたかっているようなものは避けてください。赤痢、食中毒、寄生虫疾患にかかる危険があります。

〈生もの〉

日本んの食習慣と同じように刺身や生ガキなどの生ものを食べるのは避けましょう。特に4~9月は赤痢、食中毒やA型肝炎の危険があります。

〈生水、氷〉

大都市では水道設備が整っていますが、日本と違い水質が硬水のため、軟水になれた日本人は下痢を起こしやすくなります。ミネラルウォーターを飲むようにしましょう。また、氷も生水から作られていることがあるので注意が必要です。

注意したいこと

〈動物に注意〉

中国では狂犬病が存在します。狂犬病は狂犬病に感染した動物に咬まれると、動物の唾液の中にあるウイルスが体内に入り感染します。犬以外にもアライグマやコウモリ、リス、キツネなどからも感染します。いったん発病したら治療法はなく、死に至る病気ですのでむやみに野犬や野生動物には近寄らないように注意しましょう。狂犬病の恐れのある動物に咬まれたら、すぐに傷口を石けんと水でよく洗い、病院で傷の処置と狂犬病発症予防ワクチンを接種してください。

〈ケガ〉

ケガをすると、破傷風菌に感染する可能性があります。破傷風菌は世界全土も土壌で散在します。ケガをしたときは傷口をよく洗いましょう。

 

海外旅行から帰宅後に体調に異常がある場合は、最寄りの検疫所までご相談ください。

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