世界遺産もある南米コロンビア・カルタヘナは歴史と芸術の街だった!
コロンビア
私にとっての初めての南米上陸です。南米大陸の北部に位置するコロンビアはカリブ海と太平洋の両方に面している珍しい国の1つです。
日本からの直行便はなく、アメリカの主要都市を乗り継いでコロンビアの首都・ボゴタに向かい、そこからカルタヘナに向かう際はさらに国内線を使い乗り継ぎ時間も含めると合計で24~30時間ほどかかります。
地球の裏側にある国なのでアクセスが難しい都市に今回は船旅の一部として立ち寄りました。
いざ観光へ!しかし注意点も……
カルタヘナの最大の見どころは「旧市街」です。「カルタヘナの港、要塞群と建造物群」として1985年に世界遺産にも登録されているエリアです。
港と旧市街は少し離れているのでタクシーを利用して向かうことにします。しかし、ここは南米コロンビア。タクシーを1台捕まえるにも注意が必要です。
乗船客を乗せようとたくさんのタクシーが港に止まっているのですが、中には「ぼったくり業者」が混じっているのでうかつに乗り込むことができません。そういう観光客のために、港には「TAXI」と書かれたベストを着たスタッフがいて、彼らに案内されるタクシーは正規の料金で運転してくれるタクシーなので安心です。
私も6人のグループで行動していたのでスタッフに声を掛けたら大きなワゴン車タイプのタクシーへ案内してくれました。
タクシーに乗って約15分で旧市街に到着。タクシーを降りた広場の先に時計塔があり、旧市街のシンボル的役割を果たしていました。
旧市街散策スタート
旧市街は、街全体を大きな城壁が囲みまるで要塞のようになっています。これはかつて16~17世紀の大航海時代に貿易都市として大きく発展した街をカリブの海賊たちから守るために建設されたものです。
全長は約4km、高さは10mを超える城壁の上を歩くこともでき、当時本当に使われていたものかは分かりませんが大砲が海に向かって並んでいる場所もあります。
時計塔のある門をくぐると「馬車広場」、その近くには「税関広場」と続いていて、海外貿易の主要港として活躍していた頃の様子を垣間見ることができます。城壁の内側は細い路地が縦横無尽に張り巡り石とレンガ造りの建物がズラリと並んでいます。
中には飲食店やお土産店はもちろんのこと、歴史ある大聖堂「サン・ペドロ・クラベール寺院」や古い建物の雰囲気を活かしたホテルもあって賑わっています。この日の気温は30度以上ありましたが、湿度はそれほど高くないので日本の夏のような不快な暑さではなかったです。
ただ、赤道に近いこともあり日差しが強くとても暑かったのでアイスバーのお店に入り涼を取りました。狭い店内にショーケースがドン!と置いてあるだけの小さなお店でしたが、私たちの後からも次から次へと観光客が入ってくる人気店のようでした。
偶然に出会ったアート作品
その後、ランチを食べるために旧市街の中心部を離れたのですが、インターネットで見つけたお目当てのレストランがまさかの臨時休業!うだるような暑さの中を歩いてきたのに……
途方に暮れながら中心部に戻る途中、壁にいくつもの絵が描かれた細い裏路地が突如として現れました。
「ウォールアート」というのでしょうか。どれもフォトジェニック、インスタ映えする芸術性が高いものばかりでした。
寄り道もほどほどに、暑さでヘロヘロ、歩き疲れてクタクタ、喉はカラカラ、お腹はペコペコと満身創痍だったのでカフェに入って休憩することにしました。
コロンビアと言えばやっぱり「コーヒー」ですよね!冷たいアイスコーヒーとアボカドサンドイッチをいただきました。実はコロンビアは世界有数のアボカド生産国なんです。
バンズに挟まれたアボカドがとても大きく、お肉との相性も抜群で大満足でした。
食後はスーパーや土産店でお土産購入タイム!ウォールアートに遭遇した時も思ったのですがコロンビア人は芸術センスが高くて脱帽レベルですね。
国旗が「黄・青・赤」の3原色であることは直接的には関係がないと思いますが、お店に並ぶお土産類も原色鮮やかでカラフルなものが多い印象でした。
ちなみに、国旗の3色の意味は黄色が鉱物資源(主に金)、青が2つの海(太平洋とカリブ海)、赤がスペインからの独立の際に流れた血を表しているそうです。
隣国のエクアドルやベネズエラも同じ3色がベースになっていて歴史的にも関係しているみたいですね。
知っておくと得するかも!?現地のタクシー活用法
港に帰る際にもタクシーを利用しました。冒頭にも書いた通りコロンビアには「ぼったくり業者」が多くいるので注意が必要なのですが、基本的に料金は事前交渉制なので「言った言わない問題」だけ避けられれば大丈夫だと思います。
ちなみに、料金交渉のポイント(特に帰り)は「行きの料金より少し安く提案してみること」です。何食わぬ顔で「この料金でやってきた」と言えば相手も乗せたい気持ちはあるので渋々でも了承してくれる場合があります。
私も最初は料金交渉に苦手意識を持っていましたが、ドライバーさんと仲良くなると思わぬサービスを受けられたり得することもあるので、ぜひチャレンジしてみてください!