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九份(きゅうふん)
台湾の人気観光地・九份(きゅうふん)は、ノスタルジックな街並みと赤い提灯が灯る幻想的な夜景で、多くの旅行者を魅了しています。特に夕暮れから夜にかけての時間帯は、まるで映画のワンシーンに迷い込んだような感覚を味わえると評判です。この記事では、そんな九份を訪れるなら外せないティーハウスを5つ厳選してご紹介。また、実際の観光モデルコースも紹介しているので、初めての方でも安心して計画できます。ゆったりとお茶を味わいながら、心に残るひとときを過ごしてみませんか?
九份ってどんな場所?映画のような夜景に包まれる街
2-1. 歴史と背景:黄金の時代から観光名所へ
九份はかつて金鉱の町として栄えた場所で、1890年代にはゴールドラッシュで多くの人々が集まりました。閉山後は一時衰退しましたが、そのノスタルジックな町並みが注目を集め、今では台湾屈指の観光地に。特に「千と千尋の神隠し」の舞台に似ていると話題になったことで、日本人観光客にも大人気のエリアとなりました。
2-2. 九份の魅力:坂道・提灯・ノスタルジー
九份の魅力は何といってもその情緒ある街並み。細い石畳の路地、赤く灯る提灯、階段沿いに立ち並ぶ茶芸館やお土産屋が、まるで時が止まったかのような雰囲気を醸し出します。夕方から夜にかけては提灯が灯り、幻想的な風景が広がります。
2-3. アクセス方法とベストな時間帯
台北市内から九份へは、電車+バス、または直通バスが便利。所要時間は約1時間半〜2時間です。観光のピークは夕方から夜にかけて。昼間は混雑することも多いため、15時頃に到着し、夜景までゆっくり楽しむのがおすすめです。
九份で絶対に行きたい!おすすめティーハウス5選
3-1. 阿妹茶酒館(アーメイチャージョウグァン):提灯と階段の象徴的スポット
九份のシンボル的存在ともいえる「阿妹茶酒館」は、赤提灯が連なる階段沿いに建つ人気ティーハウス。木造の建物からは山と海が一望でき、まさに“映画のワンシーン”のような世界が広がります。観光客で賑わう時間帯でも、一歩足を踏み入れれば落ち着いた雰囲気の中でお茶を楽しめます。
3-2. 九份茶坊:芸術とお茶が融合する空間
アートギャラリーのような趣のある「九份茶坊」は、陶器や骨董品が並ぶユニークな空間で、本格的な台湾茶を体験できるスポット。静かな時間を過ごしたい方や、落ち着いた雰囲気で過ごしたいカップルにおすすめです。1階にはギャラリーショップも併設されており、お土産探しにも最適。
3-3. 海悦楼茶坊:絶景とともに味わうお茶タイム
「海悦楼茶坊」はその名の通り、海と山を一望できる開放的なテラス席が魅力。特に晴れた日の夕暮れ時には、刻一刻と色が変わる空と海のコントラストが美しく、SNS映えも抜群。台湾茶のセットはもちろん、軽食やスイーツも豊富で、カフェ利用にもぴったりです。
3-4. 水心月茶坊|窓から眺める九份の夜景が格別
九份の静けさと幻想的な夜景を同時に楽しみたいなら「水心月茶坊」がおすすめです。大きな窓からは、提灯に照らされた階段と街並みが一望でき、まるで絵画のような光景が広がります。
店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとお茶を味わえる空間。茶葉の香りとともに、心が解けていくような時間が流れます。写真映えする店内と、窓越しに眺めるロマンチックな風景は、カップルや女子旅にも人気。
「人混みを避けて、ゆっくりと九份の魅力を味わいたい」そんな方にはぴったりのティーハウスです。
3-5. 悟空茶坊|歴史的建物で味わう本格台湾茶
「悟空茶坊」は、日本統治時代に建てられた伝統的な建物を利用した趣ある茶館。古き良き台湾の風情を感じながら、地元の人にも愛される本格台湾茶を味わえます。
店内にはアンティークな家具が並び、まるで時が止まったかのような雰囲気。茶器や茶葉の販売もあり、台湾茶好きにはたまらないスポットです。
静かに流れる音楽と、木の温もりに包まれた空間で飲むお茶は、心と体をゆったりと整えてくれます。歴史と文化に触れる旅のひとときを、「悟空茶坊」で堪能してみてはいかがでしょうか。
私の体験談|九份で体感した時間が止まる瞬間
私が九份を訪れたのは、雨上がりの夕暮れ時でした。狭い石畳の坂道を登りながら、ふと見上げた瞬間、赤い提灯がしっとりと濡れて灯りをともしていたのが印象的で、その景色に思わず足を止めてしまいました。
「阿妹茶酒館」の2階の窓際席に案内され、静かに注がれる台湾茶の湯気とともに、目の前に広がる山と海、そして少しずつ暮れていく空。お茶の香り、雨上がりの涼しい風、耳に入るのは遠くの観光客の笑い声と、どこからか聞こえる三味線の音色……。
その瞬間、「ここに来てよかった」と心から思いました。九份はただの観光地ではなく、心が整う“時間の隙間”のような場所でした。
Q&A|九份観光のよくある質問
Q1. 九份は何時間くらいの滞在がおすすめですか?
A. 半日〜1日が目安です。午後に到着して夕方から夜にかけての提灯の灯る風景を楽しむのがおすすめ。観光+お茶+食べ歩き+お土産選びを満喫するには、3〜5時間あると安心です。
Q2. 雨の日でも楽しめますか?
A. むしろ“九份らしさ”が増すのが雨の日。石畳が濡れて風情が増し、霧がかかった景色やしっとりした提灯の光が幻想的になります。滑りやすいので歩きやすい靴で行きましょう。
Q3. 九份へはどんな服装で行けばいいですか?
A. 山の上にあるため、台北市内よりも涼しく、特に夜や雨天時は肌寒く感じることもあります。夏でも羽織れる上着を持っていくのがおすすめです。雨具もあると安心です。
Q4. 九份のおすすめ移動手段は?
A. 台北駅からバス(1062番など)で約1時間30分。MRT瑞芳駅からタクシーや路線バスを利用する方法もあります。ツアー参加ならアクセスの手間が省けてスムーズです。
まとめ|幻想的な世界が広がる九份で、心に残るひとときを
九份は、どこか懐かしくも幻想的な雰囲気が漂う台湾屈指の観光スポット。提灯が灯る夕暮れ時には、まるで映画の世界に迷い込んだような感覚が味わえます。お茶と景色を同時に楽しめるティーハウスや、石畳の坂道を歩きながらの食べ歩きも、旅の楽しみを深めてくれます。
アクセスも台北から日帰り圏内で、初心者でも訪れやすいのが魅力。特に「夕方から夜」の時間帯を狙って訪れると、九份本来の魅力を存分に体験できるでしょう。
幻想的な風景とおいしい食事、歴史と文化に触れられるひとときを、ぜひ九份で体験してみてください。心に残る旅の思い出が、きっとここで待っています。