エジプト

【第4回エジプトエッセイ】アレクサンドリア編|地中海に眠る知の都と、幻の図書館を探して

2025年12月9日

1. エジプトにある地中海の顔

ピラミッドや神殿のイメージが強いエジプトですが、アレクサンドリアは全く異なる表情を見せてくれます。
ギリシャ・ローマの風を感じる石畳、かつて世界最大の図書館があったとされる知の聖地。
潮風とともに、古代と現代が共鳴する美しい海辺の都市です。

旅する鍼灸師としての体感は…
ここは「五行で言う金のエネルギー=知性・肺・呼吸・感性」に満ちた場所。
知を吸い込み、感性を研ぎ澄まし、言葉を超えた叡智に触れる旅となりました。


2. アレクサンドリアの基本情報

2-1. アクセス

  • カイロから車または鉄道で約3時間(快適な特急列車あり)

  • 地中海沿いに広がる港町で、気候は穏やか

2-2. 気候と服装

  • 一年を通じて比較的温暖(冬でも15〜20℃)

  • 海風が強いため、春・秋でも羽織りがあると安心

2-3. 滞在の拠点エリア

  • コーニッシュ沿い(海岸線)にホテルが集中

  • 海が見える部屋は特別な時間を提供してくれます


3. 観光スポットおすすめ10選|知・歴史・ロマンの町を歩く

3-1. 新アレクサンドリア図書館(Bibliotheca Alexandrina)

2002年に再建された幻の図書館の現代版。
✅ 円形ガラス張りのモダン建築/地中海沿いにそびえる
✅ 書籍、展示、デジタルアーカイブ、美術館、天文館まで併設された「知の要塞」

3-2. カイトベイ要塞(Qaitbay Citadel)

幻のアレクサンドリアの大灯台跡地に建つ海辺の要塞。
✅ 要塞から望む海は絶景/風と波の音が心を浄化する
✅ かつての七不思議がここにあったという歴史的重み

3-3. ローマ劇場(Kom El-Dikka)

ギリシャ・ローマ時代の野外円形劇場跡。
✅ 2000年以上前の文化と娯楽の空間を歩ける
✅ 地中海世界との交流の証がここにある

3-4. カタコンベ(Kom El Shoqafa)

ローマ風とエジプト風が融合した地下墓所。
✅ 螺旋階段で地下へと下りる神秘的な体験
✅ 精緻な彫刻が残る、死の美学を感じる場

3-5. ポンペイの柱

高さ27mの花崗岩の巨大柱。ローマ皇帝を記念したもの。
✅ 地元の人々のピクニックスポットにもなっている

3-6. コーニッシュ通りの海沿いカフェ

地中海を眺めながらミントティーやシーシャを楽しめる。
✅ 鍼灸師視点では、「呼吸が深くなる」場所

3-7. アレクサンドリア国立博物館

ギリシャ・ローマ・イスラムの展示が秀逸。
✅ 規模は小さいが質が高く、静かに見学できる

3-8. エル・モンタザ宮殿と庭園

元王室の夏の離宮。広大な庭園と海が広がる優雅な空間。
✅ ピクニックや写真スポットにも人気

3-9. 水中考古学博物館プロジェクト(準備中)

✅ 地中海に沈んだ古代都市「ヘラクレイオン」などの遺物展示が計画中(未来に期待)

3-10. ギリシャ・ローマ風の建築街並み

✅ 地中海沿岸都市らしい、白壁と青空が似合う街角が随所に


4. 鍼灸師の視点|知の呼吸が生まれる場所

アレクサンドリアを歩いて感じたのは、「呼吸が深まる場所」ということ。

  • 潮風の清浄な空気は「肺」を潤し、緊張を解く

  • 図書館や遺跡での静寂は、情報の氣を吸収する時間

  • 自分の中の言葉にならない何かが、少しずつ整理されていく感覚

つまりこの街は、インプットとアウトプットの氣の循環が生まれる場。
旅の後半に訪れると、自分の思考や旅の意味が整理されるような時間になるはずです。


5. Q&A|旅の計画に役立つ情報

Q. 何泊がちょうどいい?
A. 1泊2日でも主要スポットは回れますが、2泊あるとゆったりと“呼吸”できます。

Q. 女性一人旅でも安全?
A. 他都市よりも穏やかな空気感。基本的な注意を守れば比較的安心です。

Q. ビーチは泳げる?
A. 海はありますが、リゾートとしての設備は少なめ。地中海の風景を眺めるのがメインです。


6. まとめ|知を吸い込んだら、想いが動き出す

アレクサンドリアは、
「知の都」であり、「心を整理する場所」であり、「再出発のヒントをくれる海辺の町」

古代の学者たちが過ごした図書館跡地を歩き、波音に耳を傾けながら、自分の中の問いと向き合う時間。
それはまさに旅の浄化とも言えるプロセスです。

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