サウジアラビア

【最新版】サウジアラビアの食文化完全ガイド|ラクダ肉からアラビックコーヒーまで巡る味の旅

2026年1月10日

1. 祈りと味が交差する国で

サウジアラビアと聞いて、「食」をイメージする人はまだ少ないかもしれません。しかし、実際にこの地を旅してみると、食文化の深さと豊かさに驚かされます。

遊牧民の知恵から生まれた保存食、礼拝と断食を軸にした食のリズム、そして紅海沿岸で育まれた魚介の味──
サウジの食卓には、宗教、歴史、環境、そしておもてなしの精神が息づいているのです。

本記事では、「サウジの味」を体感する完全ガイドとして、代表料理から屋台グルメ、伝統菓子、そしてラクダ肉の実食体験まで、1万字でたっぷりとご紹介します。


2. サウジアラビアの食文化の特徴とは?

2-1. イスラム教と食事の関係

サウジでは、イスラム教(スンニ派)の教えに従って、ハラール(許可された)食材のみが使用されます。

  • 豚肉・アルコールは禁止

  • 右手で食べるのが礼儀

  • 断食月ラマダンには日没後に食事

「食事は神に感謝する時間であり、身体と心を整える行為」というのが基本理念。
そのため、どの料理も滋味にあふれ、優しい味が多いのが特徴です。


2-2. 食事スタイルは分け合う文化

大皿に盛られた料理を、複数人で囲んで手やスプーンで食べるのがサウジ流。
「分かち合う」ことが、食の中心にあります。

☝️ひとことメモ:
カフェやレストランでも1人前が非常に多めなので、注文は控えめに。


3. 絶対に食べておきたい!サウジの代表料理10選

料理名 説明 特徴
カブサ(Kabsa) ラム肉とスパイスで炊いた長粒米の炊き込みご飯 サウジの国民食
マンタフ(Mantu) ひき肉入り蒸し餃子 中央アジアの影響あり
ファタ(Fatta) パンをスープや肉汁で煮込む 断食明けの人気料理
ハリーサ(Harees) 小麦と鶏肉の粥状スープ 消化によく、優しい味
シャワルマ(Shawarma) スパイス漬け肉のロールサンド 屋台で人気No.1
ラクダ肉の煮込み 若いラクダの肉をスパイスで煮る 特別な場で提供される
マグルーバ(Maqluba) ご飯・肉・野菜を“ひっくり返して”出す料理 見た目も楽しい
ミネストラ(Minestra) サウジ風野菜スープ 野菜中心、家庭の味
サンブーサ(Sambusa) 揚げ三角パイ 断食明けに大人気
アラビックコーヒー&デーツ コーヒーとナツメヤシの組合せ おもてなしの象徴

4. ラクダ肉体験記|砂漠の赤身との出会い

4-1. ラクダ肉はどんな味?

実際に食べたラクダ肉の第一印象は、「ラム肉に似ているけど、もっとあっさり」。
赤身が多く、柔らかく煮込まれた部位はほろほろ。噛むごとにほんのりとした甘味が広がります。

🔥 実食した料理:
「ラクダ肉のトマト煮込み」+サフランライス
→ クセはゼロ。スパイスとハーブの香りが絶妙!

4-2. 鍼灸師としての体感

ラクダ肉は中医学で見ると、「温性」「補腎」「補中益気」に分類される食材。
実際に食べた翌朝、身体がポカポカして、呼吸が深くなったような感覚がありました。

☯️旅する鍼灸師のコメント:
「気虚」「陽虚」「胃腸虚弱」の人には特におすすめ。


5. 現地グルメスポット紹介

5-1. 高評価レストラン(リヤド・ジェッダ)

  • Najd Village(リヤド)
    伝統的な内装。床に座って食べるスタイル。

  • Al Khodariyah(ジェッダ)
    地元民に大人気の家庭料理レストラン。

  • Mado(トルコ系カフェ)
    デザートと紅茶が絶品。


5-2. ローカルスーク&屋台グルメ

  • シャワルマ:サウジ版ケバブサンド。歩きながら食べられる

  • サンブーサ:揚げたてアツアツ。中身は肉・チーズ・野菜

  • スパイスティー:シナモンやカルダモンが効いて癒し系

🎒おすすめ持ち帰り土産:

  • デーツ(種類豊富)

  • カルダモン入りコーヒー豆

  • ザアタル(ミックススパイス)


6. 体験談|ラマダン中に味わった食の祈り

ちょうど私が訪れたのはラマダン中。日中はすべてのレストランが閉まり、空気には緊張感すらありました。
しかし、日没のアザーンが鳴ると同時に、一斉にテーブルが並べられ、スープ、デーツ、水──そして祈り。

初対面の家族に「一緒に食べましょう」と声をかけられ、私はその食卓で静かに手を合わせました。

食事は、生きるための栄養補給ではない。
誰かと心を通わせ、神に感謝する祈りの時間なのだ。


7. お茶文化とデーツの世界

7-1. アラビックコーヒー(ガフワ)

  • コーヒーといってもカフェインは弱め

  • カルダモン・サフラン・クローブ入り

  • 金のポット(ダッラ)でサーブされ、小さな器でいただく

☕ 一緒に出されるのが「デーツ(ナツメヤシ)」
甘さと苦味の絶妙なバランスがクセになる!


7-2. デーツの栄養価と意味

  • ビタミン、ミネラル、鉄分が豊富

  • 胃に優しく、断食明けの最初の食事に最適

  • アラブ人の命を支えた果実

おすすめ品種:Ajwa(マディーナ産)/Sukkari(甘味強)/Khalas(濃厚系)


8. サウジと世界の料理の融合

近年、サウジアラビアは外国人労働者・観光客の増加により、多国籍な料理も楽しめるようになっています。

  • インド料理(ビリヤニ・カレー)

  • トルコ料理(ケバブ・ピデ)

  • レバノン料理(フムス・タブーリ)

  • エチオピア料理(インジェラ)

サウジの都市ではハラールフード・グローバルマーケットとして進化しているのです。


9. Q&A|よくある食の疑問

Q1. 食事で気をつけることは?
A. 「左手で食べない」「豚肉・アルコールはNG」を守ればOK。礼儀と敬意を。

Q2. ベジタリアンでも大丈夫?
A. 肉料理中心だが、野菜・豆・スープ類も豊富。対応できるレストランもあり。

Q3. 辛いものは多い?
A. スパイスは使うが、激辛ではない。香り重視。

Q4. 食あたりは大丈夫?
A. 高温多湿なので水や生物には注意。屋台は信頼できる場所で。


10. まとめ|食べることは生きることへの感謝

サウジアラビアの食文化には、単なるグルメでは表現しきれない「生きることへの感謝」が染み込んでいます。

それは断食を通じた「飢え」の理解であり、デーツと水で始まる「再生の儀式」であり、
知らない者同士が一緒に囲む「分かち合い」の精神でもあります。

私が体験したサウジの味は、身体に優しく、心を温め、そして人の距離を近づけてくれるものでした。

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