目次
1.ホノルルマラソン
2024年12月、南国ハワイで開催された「ホノルルマラソン」に初参加してきました!
この大会は、制限時間がなく、初心者でも完走を目指せる世界有数の市民マラソンとして有名です。早朝スタートの幻想的な空気、太陽の光にきらめく海、笑顔で応援してくれる現地の人々…。ただのランではない、「旅」と「挑戦」が融合した特別な体験でした。
この記事では、ホノルルマラソン2024のフルコースを写真や感想付きで詳しく紹介します。コースの高低差や景観、難所、初心者へのアドバイスなど、これから参加を検討している方の参考になれば嬉しいです!
2. ホノルルマラソンのフルマラソンコースを徹底解説
ホノルルマラソンのコースは、アラモアナビーチパークを出発し、カピオラニ公園でフィニッシュする片道往復型のルート。全長42.195kmの道のりには、美しい海岸線、歴史ある街並み、緩やかな坂道、そして地元の温かい応援が詰まっています。
2-1. スタートは早朝のアラモアナビーチパークから
スタート地点は、アラモアナビーチパーク(Ala Moana Beach Park)。
スタート時間は朝5時。まだ暗いなか、スタートの合図となる打ち上げ花火がハワイの夜空を彩ります。ここで一気にボルテージが高まります。
最初の数キロは、アラモアナセンターの横を通り、ダウンタウンへ。歴史ある建物が立ち並ぶ通りを抜けて、イオラニ宮殿やカメハメハ大王像の前を駆け抜けます。このあたりはコース幅も広く、走りやすい平坦な道が続きます。
そして、カカアコ・ワード地区を通過し、徐々に東へ。夜明け前の静けさの中、ハワイの街を駆け抜ける幻想的な時間帯です。空が白み始め、やがて朝焼けがランナーを包み込みます。
2-2. ダイヤモンドヘッドを越える坂道との闘い
5〜8km地点あたりから登場するのが、ダイヤモンドヘッド(Diamond Head)。
ここで最初の関門といえる“坂”が待ち受けます。
カピオラニ公園の横を通過した後、ダイヤモンドヘッド通りに入ると、登り坂がスタート。坂は1kmほど続き、勾配は緩やかですが、夜明けの直後で日差しも感じ始め、じわじわと体力を奪われます。
ただし、登りきった場所からの風景は絶景!
左手には朝日に照らされたワイキキビーチ、右手には青く輝く太平洋が広がり、立ち止まって写真を撮りたくなるようなポイントです。
その後はカハラ方面へと下り坂になり、ややスピードを取り戻せるパートになります。
2-3. カハラからハワイカイへ、美しい海岸線を走る中盤戦
ここからは比較的フラットな道のりが続く中盤エリア。
コースは高級住宅街「カハラ(Kahala)」を抜けて、ワイアラエ通り、カラニアナオレ・ハイウェイ(Kalanianaole Hwy)へと進みます。
このエリアは海と山に囲まれたリゾート感あふれる区間。
道の両側には白い豪邸、椰子の木、青い空、そして途切れない地元の応援団。子どもたちが手作りの看板を持ち、水を配ってくれる姿も。
20kmを過ぎる頃、ハワイカイ(Hawaii Kai)方面に向かい、周囲の景色がよりのどかに変わっていきます。ハワイカイは閑静な住宅街で、運河に沿って走る静かなルートは一種の“癒しタイム”。ここがちょうど中間地点付近(21km〜22km)になります。
さらに進むと、マウナルア湾(Maunalua Bay)の海岸線が現れ、右手には真っ青な海が広がります。風が強くなることもありますが、爽やかな海風が体を冷やしてくれて、気持ちよく走れるポイントです。
折り返しは約26〜27km地点。Uターンして再び同じ道を戻っていく形になります。
3. ラスト10kmの見どころと完走のコツ
30kmを過ぎると、身体に疲労が溜まり、ペースも落ちやすくなってきます。
でも、ここからがホノルルマラソンの真の魅力と、感動のフィナーレに向かう「旅の終盤」です。
3-1. ハワイカイからの復路は「心の戦い」
折り返しを過ぎて再びワイアラエ通りを戻っていくと、足に疲労がたまり始めます。
特に30km〜35km地点は、ランナーにとって最も辛い「壁」を感じるタイミング。
この区間は長い直線が続くため、前方のランナーや景色があまり変わらず、精神的にも辛くなりがち。でも、この頃には沿道の声援がさらに熱を帯びてきて、地元の子どもたちが「もうすこし!」「You can do it!」と全力で応援してくれる場面も。
この応援が、脚よりも心を前に進ませてくれるのです。
3-2. ダイヤモンドヘッドへ、最後の大きな登り坂
35kmを過ぎると、再びダイヤモンドヘッドの登り坂がやってきます(約38km付近)。
ここが最後の本格的な登り坂であり、ラストスパート前の「正念場」。
登りながら振り返ると、後ろには長く続くランナーの列と、広がるオーシャンビュー。ここまで頑張ってきた自分の姿を重ねるように、心が震える瞬間です。
このあたりでは、歩いている人も多く、無理をせず「走る・歩く」を交互に切り替えながら乗り越えるのがコツです。
3-3. ラスト2km!カピオラニ公園への下り坂とゴールの感動
ダイヤモンドヘッドの坂を下ると、残りはあと2km弱。
ホノルル動物園を右手に、カピオラニ公園のゴールが近づいてきます。
道路脇では「あと1マイル!」と書かれたボードや、笑顔で迎えてくれる応援者の姿が。
この瞬間、自然と背筋が伸びて、最後の力を振り絞ってペースアップしたくなる、そんな高揚感に包まれます。
フィニッシュゲートが見えたときのあの気持ちは、言葉になりません。
「よくここまで来た」「最後まであきらめなかった」
自分自身との戦いに勝ったこと、応援してくれた人たちへの感謝、すべてがこみ上げてきます。
そして、完走後には花のレイと完走メダルを首にかけてもらい、思わず涙が…。
ゴール後のカピオラニ公園では、写真撮影やストレッチ、ボランティアとのハイタッチなど、祝福のムードが広がっています。
4. 私の体験談|沿道の応援と景色に支えられた42km
ホノルルマラソン2024、初挑戦。
スタート前はワクワクと少しの不安。暗闇のなかで打ち上げられた花火が「さあ、行け!」と背中を押してくれるようで、一歩ずつ、まさに旅が始まりました。
序盤は順調で、静かなハワイの街と共に走る時間は本当に贅沢。夜が明けてダイヤモンドヘッドの坂を登ると、黄金に染まる空と海の絶景に思わず立ち止まりそうになりました。
ハワイカイに向かう中盤、沿道で「Free Ice!」「Good job!」と叫ぶ子どもたちに何度も励まされ、エネルギージェルよりも、その笑顔が力になったような気がします。
そして迎えた後半。
脚は重くなり、気温も上がり、35kmあたりではもう「歩こうかな…」という心の声と何度も向き合いました。
それでも、再びやってきたダイヤモンドヘッドの坂では、「ここまで来たんだから絶対に登り切ろう」と、自分を奮い立たせました。
そして――
カピオラニ公園のフィニッシュゲートが見えた瞬間、全身の力が抜けそうになりました。
やっと、やっと、たどり着いた。
完走メダル(金色に輝く)を首にかけてもらった瞬間、涙がじわり。誇らしさと達成感、そして何より「やり切った」自分への拍手を送りたくなりました。
そのまま、JALの休憩ブースへ。
氷入りの袋で火照った足を冷やし、よく冷えたコーラをごくりと飲んだ時のあの爽快感――生き返るとはまさにこのこと。バナナもありがたくいただき、ゆっくりとストレッチをして、仲間と「おつかれさま」と笑い合いました。
ただ、膝の痛みはごまかせず、見ると右膝は腫れあがっていて、ガクガク。まともに歩けず、ブースの中でしゃがみ込みながら「俺、よくこんな体で完走したな…」と苦笑い。
でもそれすらも、今となっては笑える最高の思い出。
「ゴールした自分」が誇らしくて、「また走りたい」とすでに思っている自分がいました。
5. Q&A|ホノルルマラソン2024のコースについてよくある質問
Q1. ホノルルマラソンのコースは初心者でも完走できますか?
A. はい、完走できます!ホノルルマラソンの最大の特徴は「制限時間なし」。自分のペースで走ったり歩いたりしながらゴールを目指せるので、マラソン初心者や年配の方でも無理なく参加できます。
Q2. コースに高低差はありますか?
A. あります。特に前半のダイヤモンドヘッドの坂と、復路の同じ区間が体力的にきついポイント。ですが、そこを越えれば平坦な道が多く、絶景もあるので気分転換しやすいです。
Q3. エイドステーション(給水所)はどれくらいの間隔でありますか?
A. 約2km〜3kmおきに設置されています。水やスポーツドリンクのほか、バナナやスポンジ、氷なども配布されることがあります。熱中症対策のためにも、こまめな補給をおすすめします。
Q4. 日差しや気温が心配です。暑いですか?
A. スタートは涼しいですが、8時を過ぎると気温が上がり、25〜28度くらいになります。日差しが強いため、帽子・サングラス・日焼け止め・こまめな水分補給は必須です。
Q5. 給食(食べ物)の提供はありますか?
A. 基本は水分中心ですが、場所によっては地元のボランティアによる手作りゼリーやフルーツの提供もあります。自分でもエネルギー補給できるよう、ジェルなどを持参しておくと安心です。
6. まとめ|景色・気候・雰囲気すべてが特別なフルマラソン
ホノルルマラソン2024は、ただのフルマラソンではありませんでした。
早朝の静けさに包まれたスタートから、ダイヤモンドヘッドの絶景、ハワイカイの青い海、そしてカピオラニ公園の感動的なゴールまで——42.195kmすべてが「旅」そのものでした。
世界中からランナーが集まり、笑顔で声をかけ合い、知らない人と励まし合いながらゴールを目指すこの大会は、まさに「走る祭典」。
そして、制限時間なし・初心者歓迎・最高のロケーションという条件がそろったホノルルマラソンは、マラソンデビューにもぴったりの大会です。
体力に自信がなくても、ペース配分や補給に気をつければ完走は十分可能。何よりも、沿道の応援や絶景が、あなたの背中をそっと押してくれます。
「人生で一度は走ってみたい」と思っていたフルマラソン。
それがハワイだったからこそ、思い出は色濃く、心に深く残りました。
走り終えたあとに見える景色は、自分だけの宝物になります。
ぜひあなたも、ホノルルマラソンに挑戦してみませんか?